がんばらにゃ2013年7月号
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くらしの安心を考えるVol.16月15日開催のくらしの見直し講演会で、講師にお迎えした井戸美枝さんに家計を見直すポイントについて教えていただきました。2013.7月号4PROFILECFP®、社会保険労務士。生活に身近な経済問題をはじめ、年金・社会保障問題を専門とし、経済エッセイストとして活動。人生の神髄はシンプルライフにあると信じる。近著として『世界一やさしい年金の本』(東洋経済新報社)『お金が貯まる人となぜか貯まらない人の習慣』(明日香出版社)など著書多数。井戸 美枝さん「簡単家計」家計を見直す無理なく続けるコツとヒント手間や時間をかけず家計管理のポイントをおさえよう 毎日の生活で何かをするということは、必ず手間と時間がかかります。関心が薄く好きでないこととなると意識的に習慣化するしか方法はないようです。そして、家計などお金に関わることで大切なのは、実は続けることなのです。生活の中で負担を感じない方法を考えるとともに、ポイントを押さえた効果のあるやり方が求められます。 家計は一つの事業体です。会社と同じで収入があり支出があります。会社では経理や会計など専門部署が対応することになっています。家計では誰が担当するのでしょうか。第一のポイントは、お金の担当者を決めることです。良いのは夫婦二人で行うことで情報を共有化しておくこと。家計情報はできる限り共有化できる基盤を作りたいものです。 次に、家計でのお金の流れを可視化することです。難しい言い方ですが、具体的には家計簿を付け、誰もがチェックできるところに置いておくことです。 まず、収入はお給料をもらう場合、毎月1回の給料日に把握でき、それ以外の収入をチェックします。これは簡単にできます。問題は支出です。支出で銀行口座からの引き落としや、クレジットカードなど支出が記録として残るもの以外が問題となります。記録の残らない支出が、実は一番の問題なのです。記録の残らない支出は、使ったときにレシートをもらって毎日袋に入れるか、レシートがなければメモを書いて袋に入れることを習慣化することです。 このように袋に入れたレシートやメモを1ヶ月ごとに食費、医療費など自分で決めた項目ごとに分けていきます。そして、毎月項目ごとに集計するだけ。12回すれば、1年間で何にいくら使ったかを把握することも簡単です。 目的は、家計が赤字なのか黒字なのか数字でもって判断できるようになることと、支出の流れを明確に把握することにあります。 このように、お金を貯めるには支出の管理が前提となります。特に、いつの間にかお金がなくなったという使途が不明なお金を明らかにして不要な支出を行わないようにすることです。 支出の流れが分かったら、いくら貯めることができるのかも分かります。コツは、天引き貯蓄。あらかじめ貯蓄した残りで生活するようにすれば、お金を貯めることができます。お金に苦労しない第一歩と言えます。家計を押さえるポイントお金の流れを把握しよう!● 家計が赤字なのか黒字なのか数字で判断できるようになる● 支出の流れを明確に把握するーーー=赤字?黒字?収入固定費住居費住宅ローン・保険料税金など貯蓄支出食費・被服費交際費・医療費小遣いなど
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