がんばらにゃ2015年2月号
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通信周辺症状 徘徊周辺症状 徘徊「周辺症状」は、認知症の方の性格や生活環境、もともとの素質によって、出てくる症状が異なります。「認知症」の方、誰もが現れる症状ではありません。認知症ミニ講座⑥ 多くの人は「徘徊」という行動に対し「どうしたら落ち着いてもらうことができるか、対応に困る行動」と感じることが多いようです。本人は「徘徊しよう」と思って、目的も無く歩き、迷子になるのではありません。ちゃんとした理由があるのです。では、どんな理由から起こるのでしょうか。❶何らかの目的や必要性を感じて歩く❷来た道が覚えられない❸時間と方向、距離感が分からなく なる❹目的があったが内容を忘れて歩き 続ける❺病気の症状から同じルートを歩く ことを繰り返す❻幻覚や錯覚からと、パターンはさまざまあります。そして、みなさんに知っていただきたいことは、ほとんどのパターンがその場に自分がいる必要性を感じられない時・状況に納得していない時、症状となって現れることが多いということです。どのようなことなのか具体的に、私が関わった方の事例を紹介します。●自分の家にいるのに「子どもが帰っ てくるから家に帰る」と言う方家族の世話を生きがいにして、毎日生活してこられた方です。「認知症」の症状が出ることにより、1人でできなくなったりさせてもらえなくなったり、機会を失ってしまったことに折り合いがつかず症状となって現れました。●運転が危ないと、周りに車を処分さ れてしまった方この方は「自分の車を探しに行く」とどこまでも歩き続けました。自分の住所、今居る場所の理解はできても、距離や時間の感覚が分からなくなっています。「認知症」になり、車を処分し「周辺症状」の代表的なものに「徘徊」と呼ばれる行動があります症状を悪化させる原因と対策行動のパターンや理由を知ることで、関わり方のヒントが見えてきますたことを忘れて、まだ車を運転していると思っています。 まずは理由を知り、一緒に付き添うことが重要です。しかし、居なくなった方を何度も探しに行くことは家族の体力や精神共に大きな負担となります。無理に引き止めたり閉じ込めたりしがちになり、そのことが症状を悪化させる原因になってしまうこともあります。ご家族だけで抱え込まずに、周りに協力をお願いすることも大切です。その方をよく知っている近所の人や親類の人に「一緒に帰りましょう」と声を掛けてもらうと、案外すんなりと受け入れてもらえる場合があります。また、専門の病院や役場に相談しましょう。「きらめき」でもご相談を承ることができます。安心してお声掛けください。      坂井きらめき 石川 陽子お問い合わせ先 15ページコールセンター認知症カフェ(丹南きらめき)認知症カフェ(丹南きらめき) いつまでも「あなたらしく」過ごすためには、心身ともに健康であることが大切です。丹南きらめきでは認知症カフェを「夢カフェ」として開催し、認知症の方やご家族、地域の方などが、お茶やおしゃべりで楽しみながら、交流や情報交換、認知症についての理解を深めています。 参加者からは、「ここに来るとたくさん笑っていられるで、いいんやぁ」「また、来月会おうの!」などの声をいただいています。毎回、笑いや話が絶えず、あっという間にカフェの時間は過ぎてしまいます。 認知症カフェでは「高齢者の閉じこもり予防」「認知症の正しい理解、予防」「地域のつながり強化」などが期待されます。みなさんもお気軽にお立ち寄りくださいね。•この街カフェなごみ 福井市木田 毎週木曜日•いっぷく茶屋 福井市宝永 毎週金曜日•夢カフェ(家久) 越前市家久 毎月第3木曜日•夢カフェ(大虫) 越前市大虫 毎月第4火曜日各地域のカフェ※詳細はお問い合わせください羽水きらめき TEL.0776-32-6000宝永きらめき TEL.0776-24-0800丹南きらめき TEL.0778-22-7776………………2015.2月号12

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