がんばらにゃ2016年7月号
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ほのかな酸味と甘みがほとばしる、大粒でジューシィーなブルーベリー。約1500本のブルーベリーの果樹が広がる高山さんの農園では、初夏から9月初旬にかけて収穫の時期を迎えています。 「ブルーベリーは500種類以上の品種があり、それぞれ甘さや大きさが違うんです」と教えてくれた高山さん。甘味や粒の大きさにこだわるとともに、長い期間楽しめるよう収穫の時期が異なるものや、新しい品種などを40種類セレクト。生協では、3種類以上の品種を混ぜたものを販売しています。 「ブルーベリーの原産地は北米の寒冷地なので、北陸の気候にあっています」と高山さん。さらに、土壌が酸性で、水はけが良いあわら市の丘陵地であることも栽培に適しているのだそう。ただ、その一方で乾燥に弱い一面もあり、高山さんは対策として根元に細かな木のチップを敷き詰めています。他にも、花や実を食べてしまう野鳥を、大きな音で威嚇するなどの苦労もあるそう。「そのまま口にするものなので、農薬や化学肥料を使わない」というこだわりで、福井県特別栽培で最上級グレードの認証を受けています。大粒で、甘くジューシィー アクトのブルーベリー 安全・安心に配慮した、さまざまな取り組みを行う高山さん。「でも、基本的には〝あまり頑張らない〞をテーマにしてるんですよ」と笑います。 そんな高山さんが「一番難しい」と言うのが収穫です。ブルーベリーはひと粒ひと粒熟してくるので、ブドウ多品種で長く楽しめる大粒の甘いブルーベリーと違って房ごと収穫することができません。最適な熟し具合を確かめながら、近くの実に傷をつけないよう収穫するのは、経験を要する大変な作業なのです。収穫されたブルーベリーは、その日のうちに生協に出荷。パックに詰めて保冷され、フレッシュな鮮度で翌日には配送されます。 そんなブルーベリーの収穫が体験できる『たんぽぽツアー』は、組合員のみなさんに大人気です。「木によって味が違う」、「ブルーベリーの木を見るのは初めて」、「粒が大きくて美味しい」などの声が寄せられています。 「しっかり手をかけて育てているから、組合員のみなさんに美味しいと言ってもらえるとうれしいですね」と胸を張る高山さん。自称「頑張らない」頑張り屋さんが大切に育てたブルーベリーは、今年も美味しく実っています。ひと粒ひと粒丁寧に収穫摘みたての新鮮さを提供組合員と生産者がともに育てあう生協の産直アクト商会「3~4粒を1度に口に入れると、異なる品種の味が混ざって美味しい」と高山さん。ヨーグルトやジャムにはもちろん、お酢に漬けてフルーツビネガー(レシピは8ページ)にしたり、果実酒にしたりするなど、楽しみ方は多彩です。「酸味があるので肉料理のソースに使う方もいたり、用途は広いですね」。オススメの食べ方たんぽぽツアーの様子上手な保存方法アクト商会(あわら市)高山 直之さん1haの果樹園で、約1,500本のブルーベリーを栽培。農薬・化学肥料不使用で、福井県特別栽培の最上級グレードの認証を取得。Profile〈次回7月2回~8月3回(予定) (ふくい~な)〉〈取り扱い予定〉宅ハ追熟はしないので、冷蔵庫で保存し、なるべく早めにお召し上がりください。残ったときは、冷凍保存もおすすめ。「シャリシャリとシャーベットみたいになって、生とは違った美味しさですよ」。4月下旬開花の様子ハイブッシュ系ラビットアイ系2016.7月号2
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