がんばらにゃ2016年10月号
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通信摂食・咀嚼・嚥下せっしょく そしゃく えんげ私たちは、お腹が減ったとき、喉が乾いたとき、食欲がそそられるとき、好きな食べ物を好きな量だけ食べることができますね。しかし、私たちが普段意識せずに行っている動作が高齢者にとっては単純な動作ではない場合があります。 運動機能が低下すると、食べ物を口に入れるまでにこぼれ落ちてしまったり、口の中に食べ物を入れた後にこぼれ出てしまったりします。また、認知力が低下すると、一つの皿のおかずしか食べなくなることや、食べ物を認知できず食べ物でないものを食べてしまう異食行動、満腹中枢がうまくはたらかないためにおこる過食行動がみられます。 嚥下するときに、気管や気管支に入ってむせたり、咳き込んだりすることを誤嚥(ごえん)といいます。気管粘膜の知覚が衰えることで寝ている間にもむせたり、吐き出したりすることができず知らず知らずのうちに誤嚥性肺炎を引き起こすこともあるので注意が必要です。 食事は高齢者にとっても大きな楽しみの一つです。誤嚥せずに食事を安全に美味しく食べるためには、家族の協力が欠かせません。 「むせ」のある人の場合は、適度なとろみをつけ、あんかけのようにとろりとした状態にすると水分の重さでゆっくりと食道に流れていくので誤嚥による危険が減少します。水分は、ゼラチンや増粘剤(とろみをつける粉)、アガー(海藻で作られた固まる粉)などをうまく使い分けることで、その人に応じたとろみをつけることができます。また、ゼリー状にするとのど越しよく食べることができます。 ミキサー食を作る場合は、軟らかく時間をかけて茹でたり煮たりした食材に、出汁やスープなどの水分を加えミキサーにかけ、それを鍋に移し火にかけ味を調整しながら、片栗粉などでとろっとした状態に仕上げるととても食べやすくなります。嚥下食と聞くと調理が難しいと思われがちですが、ひと工夫するだけでも作ることができます。 ちなみに、当生協では、介護食(ムース食など)がありますので、調理が困難な場合は、上手に活用するのも一つの方法ですね。❶摂食(食べる動作)が 困難になるせっしょく❸嚥下(食べ物を飲み込む 動作)が困難になるえんげ摂食・咀嚼・嚥下が困難な人に適した食事は? 高齢になると、硬いものがうまく噛めないことがあります。虫歯などにより歯がもろくなることや、頬がやせてきて義歯が合わなくなり噛む力が弱くなることが原因の一つですが、その他にも筋力の低下、舌の動きが悪くなることで食べ物が上手くのどに送れない、唾液の分泌の低下なども理由としてみられます。❷咀嚼(食べ物を噛み砕く 動作)が困難になるそしゃく高齢者の食事ミニ講座❷ 岡保きらめきでは、地域住民の方の「介護予防」「認知症予防」のために、サロンを毎月開催しています。このサロンにはきらめきのご利用者のみなさんも参加され、地域住民の方とふれあえる場にもなっています。 音楽に合わせてできる高齢者向けのエアロビクスやレクリエーションを通して、足腰を鍛え、またたくさん笑うことで、心身とも健康に過ごしていただくきっかけになれば幸いです。 運動の後は、コープのお菓子でコーヒータイムもございます。みなさんのご参加をお待ちしています(どなたでも参加可能です。お気軽にどうぞ!)。岡保きらめきサロン•地域住民の方の介護予防・認知症予防のために•岡保きらめきのご利用者と地域住民の交流お問い合わせ先岡保きらめき(〒918-8234 福井市曽万布町7字18番1)TEL.0776-52-0830毎月第4(木曜日) 10:00~11:30 岡保きらめき 会議室 100円所¥時参考文献 第一出版「在宅高齢者食事ケアガイド」より丹南きらめき 川端 和代がんばらにゃに関するご意見、ご感想などをお聞かせください…… ganbaranya@fukuicoop.or.jp7
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