がんばらにゃ2017年10月号
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「きめこまやかでやわらかく、みずみずしい肉質なので、煮込んだとき味がしみやすく、調理時間も短くてすむんですよ」と三好さんは笑顔を見せます。 「美味しい野菜を生産することが第一の目標」と語る三好さん。三里浜砂丘地での大根づくりは春と秋の年2回行い、秋は8月下旬から種をまき、10月下旬頃収穫の時期を迎えます。「夏の終わりはまだ地面が熱く乾燥しやすいので、スプリンクラーで早朝と夕方の1日2回、水を20分間たっぷりまいています。また、海に近く風が強い地域のため、風で舞った砂で葉が埋もれてしまわないよう、風よけの防砂ネットをこまめにかけているんですよ」。他にも、肥料のもちを良くするため有機100%の鶏糞を配合するなど、砂丘地にあった栽培を追求。手間や苦労がある反面、「水はけが良く、根菜類に向いている土壌。病気になりにくく、肌がきれいな大根がとれるんです」と三好さん。夜明けとともに収穫した大根は、葉をカットし、その日の午前中に出荷。翌日には、組合員のみなさんのもとへ届けられます。 三好さんの手がける大根は、福井県特別栽培農産物認証商品です。さらに、県民せいきょうの産直商品では、「生産者が明確である」ことをはじめとする産直三原則に加え、残留農薬検査なども行っています。「生協さんでは収穫時期に応じてサンプリング検砂丘地の土壌を活かしてみずみずしい大根を生産査をし、245の化合物の残留農薬検査を実施しています。これは世界一厳しい審査だと僕は思っていて、自分の畑で対象となる農薬を使わなくても、近くから飛散してくることまで考慮して、つくる場所を選んでいるんです。そうしてつくられる産直商品は本当に安全・安心だということを、もっと組合員さんに知ってほしいですね」と熱を込めます。 毎年、産直交流会で収穫体験を行うなど、組合員のみなさんとの交流を続ける三好さん。「出会った組合員さんの笑顔を思い浮かべながら作業をしています」とニッコリ。「近年、高齢化などで大根などの重量野菜の生産者が減っています。でも、せっかくいいものがとれる風土なので、これからもこの地で大根づくりを守り続けていきたいですね」と真摯に締めくくりました。組合員さんの笑顔を思い本当に安全・安心な大根を組合員と生産者がともに育てあう生協の産直きめこまやかで、みずみずしい みよしさんの大根みよしファームオススメの食べ方大根の保存は、「葉っぱのついた大根の首のところを5ミリほど薄く切り落とすと、みずみずしさがもちます」と三好さん。冷蔵庫に入る大きさにカットしたものを新聞紙でくるみ、ビニール袋に入れ保存してください。先端部分は、辛味があり水分も少なめなので、細かく刻んで炒め物や味噌汁に。また、おろしそば用の辛いおろしにも。葉に近い部分は、甘味があるのでサラダやおろしなど生食に。中央部分は、甘味と辛味のバランスが良くやわらかいので煮込み料理に。〈10月4回~(ふくい~な)〉宅ハ豆知識みよしファーム(福井市)三好 俊之さん20年前に脱サラして就農。砂丘地の風土に適した大根やミディトマトなどを生産。最近は、カラーピーマンづくりにも挑戦中。Profile▲たんぽぽツアーの様子2017.10月号2
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