2017がんばらにゃ11月号
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まっすぐで甘くみずみずしい、小西農園のねぎ。白くつややかな美しさから、ブランド名は「べっぴんねぶか※」といいます。 「雨や雪が降る湿気の高い福井の自然で育つから、他より水分を含んだ、甘みが深いねぎになるんです」と語る小西さん。6年前に脱サラして実家の農業を継ぎ、水はけの良い九頭竜川流域の田んぼでねぎを栽培。米と交替でつくることで、連作障害を防いでいます。 ねぎの品種は『夏扇パワー』や『森の奏で』など季節で異なり、6〜7月以外のほぼ通年にわたって出荷しているのは福井では数少ないそう。田んぼに植えた苗がすくすくと背を伸ばしていく根元に6〜7回にわけて土をかぶせていき、土で覆われた白い部分が30㎝以上になったところで収穫。なかでも雪で覆われたねぎは、ひときわ甘くなるそうです。 播種から収穫まで約8〜11ヶ月かかるねぎづくりで一番大変なのは、「雑草との戦い」と小西さん。除草剤は控え、列の間隔を1m40㎝と広く設けたところに、小さなトラクターを入れて土をおこしながら雑草を取り除いています。 陽に焼けた笑顔がまぶしい小西さんは、野球に青春を捧げた元甲子園球児。あのハンカチ王子と甲子園で対戦したこともある名選手です。「ねぎづくりより、野球の方が体力面ではキツイ(笑)。ただ、高温や台風など、自然に左右されるリスクがこたえますね」。 20代のみなぎる体力と野球で培ったチーム力九頭竜川流域の田んぼでほぼ年間通し「ねぎ」を栽培で、弟の健治さん(写真右)やスタッフの増田悠吾さん(写真左)と一緒にねぎの栽培に励む小西さん。たんぽぽツアーでそのフレッシュな情熱に触れた組合員のみなさんからは、「若い人たちが頑張って作っているのが見られて良かった」、「自信いっぱいの真剣さがステキ」といった称賛の声が寄せられています。小西さんも「生協の産直の取り組みは、すごく楽しい。直接組合員さんの喜ぶ顔を見たり声を聞いたりすることで、改善のヒントになることもあり、ありがたいです」と笑顔が弾けます。 「もっと面積を広げ、全国の人にうちのねぎを食べてほしい。生産量をはじめ、ねぎに対する知識や情熱でも、品質でも、日本一になりたい」と夢を語る小西さん。地域の農家が集まる勉強会にも参加し、同世代の仲間と切磋琢磨しながら、福井の農業の活性化に一丸となって取り組んでいます。若さあふれるチームの力組合員と生産者がともに育てあう生協の産直つややかで、甘くみずみずしい 小西農園の白ねぎ小西農園オススメの食べ方「届いてすぐ食べるのが一番だけど、保存するなら水分が逃げないよう新聞紙でくるむといいですね」とアドバイスが。冬は涼しい場所に立たせて。夏場は冷蔵庫で保存を。〈次回11月3回~(ふくい~な)〉宅ハ豆知識小西農園(福井市)園主 小西 大作さん先祖代々米づくりを手がける、歴史ある農家の20代目。現在、4.5haの田んぼでねぎを、4haの田んぼで米を栽培しています。Profile▲たんぽぽツアーの様子「たっぷりのねぎとチーズのお好み焼きは鉄板だけど、個人的にはねぎの天ぷらが一番好き」と小西さん。4~5cmに切ったねぎを、油で焦げないよう1~2分程揚げ、何本か重ね串にさして。「ねぎは熱を加えると甘みが増すので、すごく美味しいですよ」。※「ねぶか」とは、「ねぎ」の古い別称。https://www.konishi-farm.com/▲収穫前の畑の様子(葉先をカットし出荷されます)2017.11月号2
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