がんばらにゃ2018年6月号
5/20

 私は、3児の母ですが、長女は小学生の時、漢字が苦手で、毎日のように「0点」のテストを持ち帰ってきていました。「私、どうせクラスでいちばんバカだし…」と嘆く娘を見て、私は、どうしたらこの子に「やる気」や「自信」を持たせることができるのかと、とても悩みました。試行錯誤を経て10年後、娘は国際線のCA(キャビンアテンダント)として活躍し、「やる気」に満ちた生き方をしています。私が、実体験を経て学んだことをお伝えします。 人は生き物ですから、最も大切なのは、敵から「いのち」を守ることです。「この子を変えよう」としていた時の私は、「あなたはそのままではいけない」という「否定」を向けていて、娘にとっては、「敵のような存在」になっていたことに気づきました。母の私は、まず「安全・安心」な存在であることが大切だったのです。人は安心したら、「いのちを守る」段階から、次の「いのちを活かそう」の段階に移り、真の「やる気が出る」ことを知りました。 A…「やらねば」(↑恐れ) B…「やりたい」(↑意欲) C…「やっちゃった」(↑自然に) Aは、やらないと怒られるから「やらねば」といった、「恐れ」が元になっています。親が、子どもにやりたくないことをさせようとしても、続かない状態です。 Bは、自分がやりたいからやるという「意欲」が元となっており、「自己選択」「自己決定」に基づいています。 Cは、気がついたら夢中になってやってしまっていたという「自然に」が元です。これは、「この子の本来に備わった力」や「大好き」から起こるものです。 真の「やる気」にあふれた「たくましく」「いのち輝く子」を育むには、いかにAを減らし、BやCが発揮される機会や、環境をつくるかが大切です。 これまでの時代は「言われたことに素直に従う」という、組織の中で「適合」する力が大事にされていましたが、これからは、「自分の個性を発揮して」「学ぶことって、楽しい!」という「主体性」に満ちた「生き抜く力」がさらに必要となる時代です。 6月16日(土)の講演会では、「やる気」を伸ばす秘訣をより詳しくお届けします。子育て中の方、どうぞ楽しみにお越しください。「やる気」には、3種類ある新しい時代を「生き抜く力」を子どものやる気を伸ばすには~これからの時代を生き抜く力を育む子育て~ くらしの見直し講演会LPAの会「0点」の子が国際線CAとなった実話「安全・安心」の土台づくりがまず大事申6/16(土) 13:30~15:00(開場13:00)福井県生活学習館ユー・アイふくい 3F 映像ホールえじそんママ 代表 岩室 智子氏100人(申込先着順)19ページコールセンターまで所時定講要予約(申込先着順・未就学児)お1人につき300円託児あり無料子どもの「やる気」を伸ばすには?〜これからの時代を生き抜く力を育む子育て〜Vol.256月に開催する「くらしの見直し講演会」で講師にお迎えする岩室智子先生に『これからの時代を生き抜く力を育む子育て』について教えていただきました。 人が本来の輝きを発揮して「あるがまま」生きる道を「わかりやすく」伝える・伝わる講演家。保育・教育・PTA、行政機関、企業などでの講演・研修実績は、全国各地で420件以上。元保育士。一般社団法人「KAGAYAKI」代表。「KAGAYAKI理論」創始者。「えじそんママ」代表。ホームページhttp://edisonmama-hp.com/「コトダマメソッドまなゆい(愛結)」公式インストラクター。PROFILE岩室 智子さん 時代が大きく変わろうとしています。AI(人工知能)やロボットなどの開発により、いったい未来がどうなるのか、今は誰も予測のつかない混沌とした時代です。これからの新しい時代をたくましく生き抜く、やる気にあふれた「いのち輝く子」に育つには、いったい親は何を大切にしたらいいのでしょう?がんばらにゃに関するご意見、ご感想などをお聞かせください…… ganbaranya@fukuicoop.or.jp5

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る