がんばらにゃ2018年11月号
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仙台湾を漁場に持つ亘理荒浜漁港には、ヒラメやカレイ、アナゴなど多種多様な魚介が水揚げされます。震災で漁船の数は半減しましたが、2011年12月には魚市場の修理がほぼ終わり、セリも再開しました。 しかし2012年4月、東京電力福島第一原発事故による放射性物質の基準値変更で、ヒラメやカレイは出荷できなくなりました。「世界レベルよりずっと厳しい基準値になり、検査結果が出るたび、一喜一憂した」と、宮城県漁協仙南支所の橋元勇支所長は当時を振り返ります。 出荷規制は1年後に一部解除され、解除されたものから逐次市場に出していきましたが、今度は風評被害に見舞われました。「買受人への販売が振るわない時期もあったし、買受人や出荷者が取引先から産地証明を求められることもあった」。 今は風評被害も収まり、亘理荒浜のブランド魚であるヒラメやカレイの多くが関東や近畿に出荷されていきます。2014年10月には漁港の目の前に産直の「鳥の海ふれあい市場」がオープンし、観光客や地元の人で賑わうようになりました。その賑わいに一役買っているのが仙南支所婦人部の「浜っこかあちゃん市」です。「住民はみな災害公営住宅や街に移転して、バラバラになってしまった。だが浜っこかあちゃん市に来ると懐かしい顔に出会え、良い交流の場になっている」と橋元さんは喜びます。 震災後、新たに漁業を始めた人もいるという仙南支所。燃料や資材の高騰など漁業経営を取り巻く環境は厳しいですが、亘理荒浜には豊かな魚食文化があります。その豊かな海を生業の場に、浜の人たちの奮闘は続きます。11/23(金・祝)12/15(土)いずれも10:00~13:00(昼食含む)ハーツ志比口 2F しいの樹ルーム時所お申し込みはこちらお気軽にお問い合わせください受付時間:月~金 9:00~18:000776-52-8451(採用担当:武田)情報提供/みやぎ生協 (記事作成:2018年8月6日)宮城県漁協 仙南支所橋元 勇支所長▲10:00~11:00 生協の強みと魅力、 事業内容について (質疑応答あり)11:00~11:30 働く先輩職員との 何でも交流タイム11:30~12:00 魔法の出汁でカンタン 味噌汁(玉)を手軽に作る!12:00~13:00 先輩を囲んでみんなで ランチタイム1日だけのインターンシップを開催します!事業・業務内容の説明はもちろん、先輩職員との座談会、みんなで作る“味噌玉作り”を体験していただきます。スケジュールホームページ:http://www.fukui.coop/コープのコープのコープのインターンシップ開催食べることが好きな学生さん、参加者募集中です!!第30回3.11を忘れない…仙台湾の豊かな漁場を 生業の場に、浜の食文化を守る 世界には、生まれた子どものうち10人に1人が5歳の誕生日を迎えられず命を落としている国がいくつもあります。特に途上国では医療や健康に関する知識が十分にいき渡らず、本来なら予防できるはずの病気で多くの命が失われています。すべての人が適切な医療を受けることができ、健康に生き続けられる社会づくりが求められています。 日本でも乳がんによる死亡率が上昇しています。1996年を境に女性のがん罹患率の中では乳がんが第1位になり、その発症率は日本人女性の11人に1人とも言われています。ただし、乳がんは、正しい情報を持ち早期に発見することができれば、治る確率が非常に高い病気でもあります。 生協では、認定NPO法人日本乳がんピンクリボン運動(略称:J.POSH)の取り組みに賛同し、コープ化粧品で「ピンクリボン運動キャンペーン(10月1日~11月20日)」を実施しています。ピンクリボン運動とは、乳がんについての知識を多くの人に知っていただき、乳がんから引き起こされる悲しみから一人でも多くの人を守る活動です。キャンペーンでは、コープ化粧品を1点ご購入いただくごとに1円をJ.POSHに寄付することを通して、乳がんの早期発見、早期の検診受診を推進する取り組みを応援していきます。SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の省略で、日本語では、「持続可能な開発目標」と表現されます。2015年の国連総会で「今、全世界が取り組むべき課題」として採択されたもので、「2030年までに貧困や飢餓、環境などの問題解決に地球全体で取り組み、「誰一人取り残されない社会」をめざすための17の目標」です。県民せいきょうは、SDGsの達成のための取り組みを推進しています。ピンクリボン運動2018.11月号14
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