事例研究・業務改善への取り組み

About事例研究・業務改善への取り組みについて

「生協10の基本ケア」をテーマとした『事例研究』、「人材育成」「チームケアの質の向上」「情報共有の効率化」など『業務改善』につながる活動に各施設がチームを作り取り組みます。 いずれも、アセスメント、計画立案、実践、評価、考察といった一連の流れで約半年をかけ研究報告書としてまとめます。その内容を元にポスターを作成し、地区ごとにポスターセッションを行い、その年の優秀な研究や活動を選出します。
近年、感染症対策のため発表の様子を録画し、ソーシャルメディア等を利用した全職員参加型の選考を行っております。
今年度、事例研究は28事例、業務改善15件の活動が行われました。その中から職員投票により最優秀賞を獲得されましたチームの事例研究・業務改善活動をご紹介します。

2023年度 最優秀賞

「事例研究」部門

大野きらめきグループホーム

『好きなことやってもだんねぇざ!』

2023年5月にグループホームに入居されたばかりのTさん。これまで利用されていた介護老人保健施設との生活の違いや下肢の痛み、体力低下等、様々なことを理由に自室のベッドで寝て過ごすことが多く、消極的な発言が見られた。そこでTさんと他の入居者の方々との交流を通じ、できることを増やしながらご本人の願いを叶えていった様子をまとめました。

受賞された「大野きらめき」ポスターセッションの様子をご紹介します。

「業務改善」部門

岡保きらめきグループホーム

『できっこないをやらなくちゃ』

利用者を把握しご家族や関係先との情報共有のため、個々に担当者を付けている。ただ、担当スタッフに家族とのやりとりの様子を聞くと「家族もリーダーを頼るし、自分は入れない。関係性は作りにくいと感じている。」「何かご家族に聞かれたときに、専門的に返答したり咄嗟に上手に返せたりできる自信がない。」とのことだった。実際、担当者会議や介護計画の作成、ご家族との情報共有や連絡などはケアマネジャーや計画作成者が行っている。モニタリングに関しても、自分の担当者のプラン内容を理解しているスタッフは少ない状況であった。

今回の取り組みで外部との交流やご家族との信頼関係の構築のために自分たちのケアを相手に分かりやすく伝える方法を考える機会となり、自ら業務の効率化、生産性向上はもちろんのこと、チームワークの強化と共に、自ら責任ある行動へ変化していく様子が見られました。

また、ご家族からは「相談できるスタッフさんが増えるのはうれしい」との声も頂きました。

受賞されました「岡保きらめき」報告書をご覧ください。
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